今週号『SPA!』に掲載されている
ゴーマニズム宣言 第66章
「レイプ被害者の心理もわからぬ劣化保守」、
ものすごかった!
レイプされたあとの女性の心理を
これでもか、これでもかと分析してみせている。
身体が汚れてしまったような感覚、
もしかしたら加害者が贖罪意識を持って
くれているのではないかという淡い期待、
恐怖から、言いなりになってしまう心理。
女でないと、こういうのってわからないのじゃないか、と
どこかで漠然と思っていた自分を大いに反省。
男も女も関係がないのだ。
常識的な感覚と他者を思いやる想像力、
同じ立場に立って徹底して考えてみるという
透徹した意志があれば、レイプの恐怖を
こんなにまで描き切ることができるのだと
思い知らされた。
丸々1ページを使ったコマには、思わず
「ひっ」と声を上げてしまうほど。
凄まじい画力。
月並みだけれど、ただただ圧倒された。
恐ろしくて夢に出てきてしまいそう。
けれどこれを自分に引きつけて考えなければならない。
常識と、想像力と、意志をもって。
これができなければ、感性はおぞましいほど劣化する。
BLOGブログ
鯖江の聯隊跡地次の記事へ